10年も…536本塁打男 薬物使用認める

[ 2010年1月12日 07:01 ]

1998年9月27日、エクスポズ戦で当時のシーズン最多の70本塁打を放ったカージナルスのマグワイア

 米大リーグを代表する強打者で、本塁打王4度のマーク・マグワイア氏(46)が11日、当時の大リーグ最多を更新するシーズン70本塁打を記録した1998年にステロイド(筋肉増強剤)を使用していたことを認めた。AP通信が伝えた。

 マグワイア氏はAP通信に送った声明で「手を出すべきではなかった。心からおわびしたい」などと謝罪。89年シーズンオフから10年ほどにわたって使ったとし「故障に悩まされ、ステロイドが回復を速めてくれると自分に言い聞かせた」とした。AP通信はHGH(ヒト成長ホルモン)も使用したと伝えている。
 大リーグが薬物使用者に出場停止などの罰則を科すようになったのは2004年から。
 通算583本塁打を放ち、01年を最後に引退したマグワイア氏は、05年の米下院公聴会で筋肉増強剤などの薬物使用についての質問に「過去の話をするために来たのではない」と繰り返し、その後は沈黙を守っていた。今季からカージナルスの打撃コーチに就任するため、疑惑について説明するかどうかが注目されていた。

 ◆マーク・マグワイア氏 80年代後半から活躍した大リーグを代表する右打ちの長距離打者。アスレチックス時代の87年に49本塁打を放ち新人王と本塁打王を獲得した。97年シーズン途中にカージナルスに移籍。98年にソーサ(当時カブス)と競り合いながら当時の大リーグ最多記録を9本も更新する70本塁打を放った。本塁打王4度、通算583本塁打は歴代8位。46歳。

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2010年1月12日のニュース