「薬物なしでも打てた」と言うが…涙ぐむかつてのキング

[ 2010年1月12日 11:38 ]

 薬物使用を認めたマグワイア氏は11日、米大リーグ機構が運営するテレビに出演した。記者会見の形式ではなく、出身地のカリフォルニア州のホテルのような場所で、インタビュアー1人と向き合って質問に応じた。

 スーツにブルーのシャツ姿のマグワイア氏はやや硬い表情で応対。謝罪の言葉を述べるときに涙ぐみ「わたしがしたいのは真実を話すこと。(薬物使用を)人生で一番後悔している。最もつらい日だ」と声を詰まらせた。公表を決めたのはカージナルスの打撃コーチとして、薬物疑惑が続くことが周囲の妨げになることを危ぶんだからという。
 薬物はスポーツジムで紹介されたそうで「健康のためで、能力を伸ばすためではない」と強調。薬の効果で本塁打を量産できたのではなく「自分には本塁打を打つ才能があった。動体視力も。多くの労力を費やしてスイングを磨いた」と反論した。薬物なしで70本塁打を打てたかとの質問には「間違いなく打てた。そう信じている」と答えた。
 最初は薬物の名前を覚えておらず、微量と話していたが、HGH(ヒト成長ホルモン)を1、2度使用したことを認めた。薬物使用歴を問われた2005年に米下院公聴会で、過去についての話を拒んだのは「わたしの愚かな行為から家族や友人を守るため」と説明した。(共同)

続きを表示

2010年1月12日のニュース