菊池生まれ変わる!プロ仕様へフォーム改造だ

[ 2010年1月12日 06:00 ]

<西武新人合同自主トレ>菊池はキャッチボールの腕の振りをビデオで撮影する

 西武のドラフト1位左腕・菊池雄星投手(18=花巻東)が11日、フォーム改造へと乗り出した。担当の水沢スカウトに勧められ、計78球のキャッチボールの様子をビデオで撮影。「去年の鵡川戦と中京大中京戦、2つをいい形でミックスしたい」と、プロ仕様のニュー雄星へ生まれ変わると宣言した。

 大きな手応えの残る2試合。センバツの鵡川戦は2安打完封勝利で「凄くフォームがスムーズだった」。一方で1イニングを3連続三振だったのが国体での中京大中京戦。「球の質は国体の方が良かった。(上げた)右足をためたんですけど、その方が指の掛かりがしっくりきた」。理想は2つを合わせた新フォーム。この日は初めてビデオで撮影し、1球1球確認しながらキャッチボールを行った。
 「理想は肩と腕のラインが同じ(一直線)にならないと。自分自身、腕の位置は前々から悩んでいた」。現在のキャッチボールは真上から投げ下ろすような形。大きく体を使うことを意識するためで、ここから試行錯誤してフォームを固めていく。腕の位置だけでなく「角度や、ボールが(打者から)隠れているかとか…。バランスや下半身をどう使うかもそう」と、どん欲に究極のフォームを追い求めていく。
 この日の合同自主トレでは、腹筋や体幹がまだまだ弱いことも判明。黄金ルーキーとはいえ、やるべきことは多い。「フォームはこの時期しかいじれない。腕の位置は、無意識に振れるようになれるのが一番いい。キャンプ、シーズンに間に合うようにしたい」と菊池。今後もビデオなどで研究を重ね、ニュー雄星への進化を目指す。

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2010年1月12日のニュース