ベテラン右腕が持ち味発揮!三菱重工横浜、初の全国Vまであと2

[ 2009年11月21日 06:00 ]

6回1失点の投球を見せた三菱重工横浜・門西

 スポニチ後援第36回社会人野球日本選手権第9日は20日、準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。第1試合の三菱重工横浜は15年目のベテラン右腕、門西(もんざい)明彦投手(33)の6回1失点の好投で、大阪ガスに快勝した。またホンダ、JR九州、今季限りで休部する日産自動車がベスト4に進出した。

 今大会初勝利からあれよの快進撃。どん底からはい上がったナインに怖いものはない。ベテラン右腕、33歳の門西(もんざい)が大阪ガスを6回1失点の力投。「正直、先発に悩んだんで、ベテランの門西に託しました」と話す松下監督の期待に応えた。4回、同点ソロを被弾されたが慌てずに淡々と低めへ制球した。「(捕手の)高安が、ボールでもいいから低めに投げろとリードしてくれた」。奪三振は0。持ち味の打たせて取る投球で追加点を許さず、チームを4強へと導いた。
 2001年に本社のスポーツ支援態勢見直しでクラブチーム化した。社業優先で練習時間は激減。部員数も16人になって廃部の危機にも陥った。だが門西、高安らベテランを中心に地道な活動で社業との両立を実践。会社側に評価されて08年夏に再び企業チームへの再登録の願いがかなった。そんな歴史を乗り越えたからこそ、出場する大会に懸けるナインの思いは強い。7年ぶりに出場した今春スポニチ大会で準優勝。都市対抗にも激戦区の神奈川で第1代表として13年ぶりに出場した。
 門西は「スポニチ大会の時のような感じですね」と笑った。ムードは最高潮。初の全国頂点はすぐそこにある。

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2009年11月21日のニュース