日産延長で散る…準決勝で敗れ50年の歴史に幕

[ 2009年11月21日 20:00 ]

準決勝で敗れ、うなだれる今季限りで休部の日産自動車ナイン

 社会人野球日本選手権第10日は21日、大阪市の京セラドーム大阪で準決勝2試合を行い、今季限りで休部する日産自動車(神奈川)がJR九州(福岡)に2―6で敗れ、最後の公式大会を終えた。都市対抗大会優勝のホンダ(埼玉)は三菱重工横浜(神奈川)を2―0で下し、決勝に勝ち進んだ。日産自動車は2―2で迎えたタイブレークの延長13回に4点を勝ち越された。ホンダは諏訪部が4安打で完封勝ちした。

 都市対抗2度、社会人選手権1度の優勝を誇る日産自動車が延長13回の末に散った。1死満塁から攻撃を開始するタイブレークを戦っての結果に、久保監督は「ここで50年の歴史に幕を下ろしたのかと思うと…」と声を詰まらせた。
 試合は押し気味に進めていた。7回に船引の適時二塁打で1点を先制。1―1の8回は2死満塁と攻め、9、10回にも得点圏に走者を進めた。ただ、あと1本が出なかった。久保監督は「JR九州さんもいい投手力がある。粘り強いピッチングをされた」と話した。
 敗れたものの、意地は見せた。2回戦のパナソニック戦で3回途中まで3失点だった先発の古野が8回途中まで1失点と好投。救援した秋葉も13回に力尽きるまでは決定的な点を与えなかった。選手生活を終える30歳の吉浦主将は「全員で力の限りを出し切った。精いっぱいやったので、すがすがしい気持ち」とナインの心中を代弁した。

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2009年11月21日のニュース