完全試合男攻略!作新学院が2連覇

[ 2009年8月30日 14:42 ]

2年連続8度目の優勝を果たし、応援席へ向かって駆けだす作新学院ナイン。奥は準優勝の名城大付

 第54回全国高校軟式野球選手権最終日は30日、兵庫県明石市の明石公園野球場で決勝を行い、作新学院(北関東・栃木)が名城大付(東海・愛知)を3―1で下して、2年連続8度目の優勝を果たした。作新学院は優勝回数の最多記録を更新。

 作新学院は三回に1点を先制。四、九回にも1点を加えた。11三振を奪った川島は1回戦から全4試合を完投した。
 名城大付は1回戦で大会史上初の完全試合を達成した小林が精彩を欠いて、初出場優勝を逃した。
 作新学院の黒川監督は優勝回数と同じ8度、宙に舞った。2連覇の原動力になったのは、4試合を1人で投げ抜いたエースの川島だ。
 右腕は2日連投となったこの試合では、疲れからか決して本調子とは言えなかった。三回までに6三振を奪ったが、自慢のスライダーの切れがいまひとつで、制球も悪かった。そのため中盤以降は打たせて取る投球に切り替えたという。2―0の五回に許した本盗も「2点を取っていたので気にしなかった」。巧みな投球で、六回以降は無安打に抑えた。
 打線もエースを援護した。三回には中軸の斎藤が先制の適時三塁打を放った。3安打の3番打者は、昨年の優勝を見て、昨秋に硬式野球部から転じた。冬休みは毎日1千スイングと、人一倍バットを振ってきた2年生は「すんなりバットが出た」と喜んだ。
 来年は史上2校目の3連覇が懸かる。黒川監督は「プレッシャーがかかる戦いで、子どもたちは頑張ってくれた。来年は特別に意識することなく、1、2年生が(この優勝の)経験を受け止めれば」と決意を込めた。

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2009年8月30日のニュース