由伸 腰の手術決意…今季1打席で終わった

[ 2009年8月30日 06:00 ]

28日の試合で、今季初打席に立った高橋由は見逃し三振に倒れ、肩を落としてベンチに戻る

 巨人・高橋由伸外野手(34)は29日、1軍遠征先の甲子園球場で、慢性的な痛みを抱える腰の手術に踏み切る意向を明らかにした。28日の阪神戦(甲子園)で1軍に今季初昇格して代打で出場したが、一夜明けて痛みが再発。原辰徳監督(51)ら首脳陣と協議し、手術を受けることが了承された。同選手は30日に出場選手登録を外れ、週明けから手術の準備に入る。プロ13年目を迎える来季は選手生命を懸けたシーズンとなる。

 練習中に1度もグラウンドに姿を現さなかった高橋由が球団広報に「自分の口で説明したい」と伝え、報道陣が待機する通路に姿を見せた。練習不参加の理由について「ここまでやってきたが、腰が良くない状態になっている」と話した上で、「このまま続けてもチームに迷惑がかかる。違った方向にいかないといけない。手術するということです。2軍の試合に出る前から、コンディションが上がってこなければ、そういう方向(手術)になると考えていた」と険しい表情で続けた。

 1軍に今季初昇格した前日は9回に代打で出場。阪神・藤川の前に見逃し三振に倒れたが、153キロの直球に対して一塁線に鋭い当たりのファウルを飛ばすなど、ブランクを感じさせない打撃を披露していた。だが、一夜明けて痛みが再発。手術を決断したことで、高橋の09年はわずか1打席で幕を閉じた。

 ここ数年、持病の腰痛に悩まされ、2年前には北京五輪アジア予選の日本代表入りを辞退。昨季も日本シリーズを欠場した。昨オフは手術を選択せずに筋力で補強する道を選んだものの、今年2月の宮崎キャンプ中から症状は一進一退。「腰が自分の腰ではなく、後ろ(遠い位置)にあるみたい」と漏らすこともあった。それでも7月に入って腰の状態が安定したため、原監督から外野より腰への負担が減る一塁コンバートを打診されて受諾した。2軍で一塁守備もこなすなど5試合に出場。待望の1軍昇格を果たしたばかりだったが、前日の試合前も「特に変わったことはない。自分自身、不安の方が大きい」と正直な胸の内をさらしていた。

 今後について、高橋由は「手術は早ければ早い方が後ろ(リハビリ)の時間も取れる」と話し、29日のうちに帰京。週明けの31日にも検査を行う予定で、早ければ来週中にも手術を行う。検査結果次第で手術内容が決まるため、現時点での全治は未定。来季の開幕に間に合う可能性もある一方で、「手術で腰の痛みが和らぐことはあっても完全になくなるわけではない」と指摘する関係者もおり、リハビリが1年以上の長期間に及ぶ可能性も否定できない。

 球団は08年から4年総額14億円(推定)の大型契約を結び、将来の指導者候補でもある高橋由を全面的にサポートする態勢に変わりはない。ただ高橋由本人にとって手術は野球生命を懸けた決断。来季は完全復活を目指すと同時に、背水のシーズンになる。

 ▼巨人・原監督 一番、苦しいのは本人。その本人が決断したことを、明るく、発展的な部分でジャイアンツも私も受け止めている。早く復帰できることを願うしかない。

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