ゴンザレスが初の10勝目!5連勝呼んだ

[ 2009年8月12日 06:00 ]

<広・巨>6回1/3を無失点に抑えたゴンザレスは降板後ミネラルウォーターを頭からかぶる

 【巨人3―1広島】額からは大粒の汗が流れていた。降板を告げられた巨人・ゴンザレスは、マウンドで2番手・山口の登場を待った。お尻をポンと叩き、ベンチに下がると頭から水をかぶった。6回1/3を6安打無失点。自身初の10勝は格別の味だった。

 「来日6年目で初めての2ケタ勝利なので非常にうれしい。後を継いでくれたブルペンのみんなに感謝したい」
 巨人移籍15試合目の登板は、蒸し暑さとの戦いでもあった。試合前のブルペンでは冷房が効かない環境の中、集中力を高めた。そして、いつも通りに長袖で試合に臨んだ。「巨人は伝統ある球団だからね。試合で投げられるだけで幸せなんだ」と語る助っ人は、その伝統を重んじる。常に長袖を着る理由は、両腕のタトゥーを隠すためだ。アンダーシャツはノースリーブタイプを着用し、腕だけを覆う、特別なシャツをメーカーに発注している。“紳士な姿”で2ケタの壁を破った。
 4日に10安打4失点を喫した広島打線に対しては、攻め方を変えて料理した。前回は20アウトのうち、13個を変化球で奪った。登板直前に見た広島打線の映像で、直球を振りに来る割合が高かったからだった。この日は19アウトで8個が変化球。広い球場の特徴を生かし、直球勝負で臨んだ。打っても2安打を放ちチャンスをつくった。
 チームは引き分けを挟んで今季6度目の5連勝。原監督は「(ゴンザレスは)凄く良かった。打撃は見ての通り。大したもの」と絶賛。チームのために尽くすゴンザレスは「今後も連勝を続けられるように頑張りたい」と汗をぬぐってからバスに乗り込んだ。

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2009年8月12日のニュース