横浜隼人 強攻策はセオリー 機動力は持ち味

[ 2009年8月12日 17:30 ]

 【横浜隼人6-2伊万里農林】0―0で迎えた五回無死一、二塁。横浜隼人の細野はバントの構えから強攻。先制の右前打となった。「(バスターの)サインが出るだろうなと思っていた。うちはバントでアウトを1個あげるんじゃなく、どんどん攻めるチーム」と7番打者が得意げに語った。

 神奈川大会7試合で犠牲バントは6だけ。このチームにとって強攻策は、奇襲ではなくセオリーだ。六回も送りバントを使わずに、強打で畳み掛けて3点を奪った。
 もう一つ印象的な場面がある。六回1死一、三塁で、二塁手が悪送球して好機を広げた。その時、一塁走者の山口は二塁の手前にまで達していた。「僕のスタートが悪ければ併殺だった。僕と遊撃手が重なったからこそ送球エラーになった」と山口。再三仕掛けていた思い切りのいい走塁がミスを呼んだ。
 強攻策と機動力。「攻め続けるうちの野球ができた」と水谷監督。ユニホームをそっくりにするなど熱烈な阪神ファンでもある同監督は「次の試合は(阪神と同じ)一塁側に入れるのでうれしい」とおどけるが、初出場ながら神奈川大会で横浜、桐蔭学園の甲子園常連校を連破した実力は本物だ。

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2009年8月12日のニュース