バーナムJr決勝2ラン!ロッテ連敗止まった

[ 2009年7月18日 06:00 ]

<ロ・ソ>ヒーローインタビューを終えたバーナムJr.は、婚約者のレイチェルさんと抱き合って喜ぶ

 【ロッテ7-3ソフトバンク】ロッテが17日、伏兵の一発で連敗を7で止めた。同点の6回にゲイリー・バーナムJr.内野手(34)が勝ち越しの3号2ラン。負ければバレンタイン政権ワーストとなる借金13で自力Vも消滅したが、11試合ぶりに先発した年俸1300万円の格安助っ人が期待に応え、指揮官もこれまで消極的だった犠打にこだわる執念の采配を見せた。

 3点のビハインドをはね返してロッテが連敗を7で止めた。3回に3点を返して同点とすると、6回1死二塁からバーナムJr.が決勝2ラン。連敗中も明るさを失っていなかった陽気な助っ人は、初めてのお立ち台で「ヘ~イ、コンバンハ~!初メマシテ~!」と日本語で絶叫した。

 「最高の気分だよ。前の球も内角の厳しいところにストライクがきたので、そこにアジャストして狙っていた。また同じコースにきたから今度は同じ目に遭わないぞと引っぱたいてやったんだ」

 負ければ5年ぶりの8連敗で自力Vが消滅し、バレンタイン政権下でのワーストを更新する借金13。最下位転落の可能性もあった崖っ縁の一戦で、11試合ぶりにスタメン起用された年俸1300万円の格安助っ人が値千金の一発を放った。米国で小学校の教師をしている婚約者のレイチェルさんが夏休みを利用して来日中。打撃不振に悩んでいた時「ビリーブ・イン・ユアセルフ(自分を信じて)」との言葉をかけられて吹っ切れた。

 伏兵の一撃を呼び込んだ伏線はバントだった。前夜は3度あった無死一塁はすべて強攻策。この試合の終盤は一転して犠打と盗塁を絡めた。6回は無死一塁で竹原が犠打を決めた直後にバーナムJr.が2ラン。7、8回も無死一塁でバントのサインを出した。そこでは失敗したものの盗塁を絡めるなどして着実に加点。前日まで5試合連続逆転負けを喫していただけに、指揮官は1点をどん欲に奪いにいった。

 「少しでも多くの点を取ろうとするのはどの試合も同じ。3点ビハインドだったが、選手はよく踏ん張った」と指揮官。長いトンネルを抜け出し先に、逆襲のヒントが見えている。

 ▼ロッテ・小林宏(7回3失点で33日ぶり2勝目)勝って良かった。連敗中だったし何とか踏ん張らないといけないと思って投げた。

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2009年7月18日のニュース