岩村 イチローレーザーに勝った!

[ 2009年4月24日 06:00 ]

マリナーズ戦の5回、バートレットの右前適時打で生還するレイズ・岩村明憲

 【レイズ9―3マリナーズ 】イチローレーザーに勝った。レイズ・岩村明憲内野手(30)が22日(日本時間23日)、マリナーズ戦で4打数2安打1打点と活躍。連敗を3で止めるチームの勝利に貢献した。

 最大の見せ場は5回。イチローとの“侍戦士”によるガチンコ勝負だった。1死二塁。バートレットの右前打で二塁走者の岩村は一気にホームへ。イチローからの好返球にも慌てず、捕手の位置を冷静に見極めると、左手でベースタッチし7点目をもぎ取った。「レーザービームを楽しみました。やっぱり素晴らしい球が返ってきた。ホント、間一髪だったと思うけど、レーザービームをかいくぐってセーフになったのはよかった。走塁の部分で大きな自信になります」

 3月のWBC以来の再会。マ軍の練習後にはあいさつに出向き「(胃かいようになった)おなか、大丈夫ですか?」と談笑する場面も。前夜には城島とも会食。侍戦士との久々の再会を喜び、そしてグラウンドでは勝負を楽しんだ。6回に盗塁死したイチローを尻目に、直後の7回には二盗に成功し、15試合で早くもリーグ5位タイ5個目。今季はここまで昨年の1番と違い8、9番を打つ。たとえアウトになっても上位から攻撃が再スタートするとあって、「正直、走りやすいね。弱気な部分を克服できている」と量産の理由を説明した。

 打っても3回の左翼線への適時二塁打を含む2安打と、今季4度目のマルチ。安定した守備とともに、岩村は走攻守で充実度を増している。

 ≪イチロー マルチも完敗≫マリナーズのイチローは、今季3度目のマルチとなる2安打。打率を・276に上げた。6回にはファウルで5球粘り、9球目の甘く入った91マイル(約146キロ)の直球を左前へ痛打。7回の左中間への打球では快足を飛ばして二塁を奪った。しかしチームは4安打で完敗。2安打したことがせめてもの救いか、との問いには「ヒットがないよりは、そうなるよね。普通のことですよ」と話した。

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2009年4月24日のニュース