5年間の総決算 岡田監督日本一で花道飾る

[ 2008年10月18日 06:00 ]

練習中に話し込む岡田監督(左)と木戸コーチ

 5年間の総決算や!18日からクライマックスシリーズ(CS)第1ステージで中日と対戦する阪神は17日、決戦の地・京セラドーム大阪で最終調整を行った。猛虎を率いて5年。今季限りで退団する岡田監督は日本一で花道を飾る決意をあらためて示した。

 「選手にとっては2008年の総決算。オレは5年間の総決算。最後までいくような雰囲気があるよ」。“最後まで”とはもちろん日本シリーズのこと。めったに口にしない予言めいた言葉に、手応えが表れている。
 昨年のCS第1ステージはシーズン後半に無理した反動で先発陣が駒不足となって中日に連敗。だが今季は2ケタ勝利が3人いる。「昨年と比べても(チーム状態も)全然違う。ケガ人もある程度戻ってる。5日間(の調整期間で)精神的にも体力的にもリフレッシュできた」。最大13ゲーム差を逆転されたショックはもうない。
 短期決戦では05年の日本シリーズから昨年のCS第1ステージまで6連敗中。だが、今回はモチベーションが違う。中日には昨年のリベンジ。その先にはセ・リーグ史上最大の逆転劇を許した宿敵が待つ。「巨人ともう一度?みんな(その気持ちを)持ってるよ。オレだけじゃない」。その気持ちを表すように赤星ははっきりと言った。「監督を胴上げするチャンスがまだ残っている」
 投手陣は軽いランニングとキャッチボール、打者はフリー打撃だけで切り上げた。心も体も戦う準備が整った。

 <先陣安藤「やるだけです」>第1戦の先発が予想される安藤は「やるだけです」と短い言葉に力を込めた。登板前日はゆっくりしたペースで外野を30分間走るなど普段通りの調整。今季、中日には3戦3勝、防御率1・64と好成績を残しているが「シーズンとCSはまた違う。投げるゲームを頑張るだけ」と慎重だった。練習後はスコアラー陣に中日打線のデータを確認するなど、ぬかりはなかった。

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2008年10月18日のニュース