大爆発 中島2打席連発!4安打3打点

[ 2008年10月18日 06:00 ]

<西・日>中島は2打席連続となるホームランを放ちベンチに向かってDAIGOの「ウィッシュ」ポーズ

 【西武10―3日本ハム】CS初開催の大宮のファンに王者の強さを見せつけた。西武は17日、中島裕之内野手(26)の2打席連発を含む4安打3打点の活躍で日本ハムに快勝。リーグ優勝のアドバンテージ1勝と合わせて2勝0敗とした。ブラゼル、G・G・佐藤を故障で欠く中で若き主砲が奮闘。13安打10得点の猛攻を呼び込んだ。18日は西武ドームでダルビッシュと対戦。相手エースを打ち砕き一気に日本シリーズ進出に王手をかける。

【西武優勝パネル


 大宮の地でライオンズ・ファンの注目を一身に浴びた。涌井と上ったお立ち台。中島は照れながら、ちょっぴり小声で切り出した。
 「この日のために調整してきたんで、大事な場面で打ててうれしい。シーズンと同じように練習をキッチリやって、実戦も積んできているんで」
 CS第1ステージを勝ち上がってきた日本ハムの勢いを一振りで消し去った。初回、グリンのスライダーを左翼席中段まで運ぶ先制ソロ。「あれでベンチが盛り上がりましたね。いいことしたわ」。ちゃめっ気たっぷりに話すと、3回1死一塁では初球の直球を積極的に打って右中間席へ2打席連続の2ラン。結局、4安打3打点の大暴れ。ケガで欠場するブラゼル、G・G・佐藤の穴を1人で埋めた。中島が火をつけた打線は13安打10得点。「ホームランは打てたらいいけど、打てなくてもチームが勝てたらいい。おまけですね」とほおを緩めた。
 独特のルーティンが中島の打撃を支えている。今季から打席に入る前に、通常の右打者の握りでスイングをしてから、もう1回左手を上(逆の握り)にしてスイングするようになった。「体を1回フラットに戻したいんです。(今では)意識的にやっているつもりはないんですけどね」。今季はわずか7毛差で首位打者を逃したが、序盤から好調をキープ。体のバランスを保つことで好不調の波が小さくなった。球種、コースに逆らわず、きれいに左右へ打ち分けた、この日の2発は成長の証だった。
 レギュラーシーズン198発と打ち勝って来たチームを象徴する豪快な勝利。渡辺監督は「中島が打線の柱としてチームに勢いをつけた。ホームランは勢いがつくね。その効果をあらためて感じたよ」と目を細めた。
 18日の第2戦はダルビッシュを迎え撃つ。中島は「いいピッチャーなんで楽しみにしながら打席に立ちたい」と攻略を誓った。勝てば日本シリーズ進出に王手。成長著しい若き主砲がスーパーエースも打ち砕く。

 <後藤、石井義も大当たり>強力打線はブランクをものともせず、13安打10得点。負傷のブラゼルに代わって4番に座った後藤は4回無死一、二塁からバックスクリーンへ3ラン。「チャンスで回ってくる打順。追い込まれる前にどんどん振っていこうと思った」と胸を張った。地元・浦和学院出身の石井義は3安打すべてを左方向へ運び「ようやく自分のバッティングができた。大宮は相性いいんで」と笑顔が絶えなかった。

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2008年10月18日のニュース