エースの力投で先勝!川上 流れ引き寄せた

[ 2008年10月18日 21:32 ]

5回、代打桧山を見逃し三振に仕留め、ガッツポーズする中日・川上

 【中2-0神】気迫で投げるエースにしては珍しく、大きなガッツポーズは出なかった。「調子が良くなくて、7回までスタミナもきつかった」。それでも無失点でバトンを渡すのが川上だ。

 北京五輪後、右肩の不調で1カ月1軍のマウンドを離れ、復帰後も6回を投げたのが最長。6回1死まで1人の走者も出さなかった昨年のクライマックスシリーズ初戦とは打って変わり、中盤からは4、5、7回と得点圏に走者を進められる苦しい展開だった。

 「1本でもヒットを打たれたらおしまいと思って投げた」といい、普段よりフォークボールを多用した谷繁の配球で、阪神打線を惑わせた。7回2死二塁で、代打葛城をフォークで一ゴロに打ち取るとほっとしたように両こぶしを握り、この回でマウンドを降りた。

 今季1勝もできなかった阪神に対し、大一番で見せたエースの投球。昨年に続いてチームを勢いづけた。「最後に残されたチャンスを生かしたい。東京に行って、日本シリーズに出たい」。2年連続の日本一へ、今年も川上が道筋をつける。

続きを表示

2008年10月18日のニュース