グリンＫＯ…ハム“連敗”もダルに任せる

＜西・日＞４回無死一、二塁後藤に右中間本塁打を打たれたグリン（中央）は降板

　【日本ハム３―１０西武】思わぬ大敗にも指揮官は目の輝きを失っていなかった。グリンが３本塁打を浴びるなど自己ワーストの１０失点ＫＯ。打線も振るわなかったが、それも“過去”のことだ。

　「西武の勢いというか、グリンがあれだけとらえられるとは。“２連敗”という感じ。あしたはダルに９回投げてもらうつもり。任せる。彼の存在は特別だからね」と前を向いた。１８日の第２戦はエース・ダルビッシュがマウンドに上がる。あえて第１戦の先発を回避して、中６日と万全の状態で登板に備えた。試合前の練習では、ランニングやダッシュなど軽めの動きで最終調整。西武の勝ち頭、岸との投げ合いには「相手投手どうこうじゃなくてチームが勝つ投球をするだけ」とフォア・ザ・チームを強調した。
　３回途中に球場を後にしてタクシーで立川市内の宿舎へと移動した。ダルビッシュはＣＳで過去４戦４勝。ここで止めるしかない。絶対エースが必ず流れを引き戻す。

　＜スレッジだけ大暴れ＞大敗の中で４番・スレッジが意地を見せた。５回に涌井から右越えソロを放つなど５打数２安打３打点。チームの全得点を叩き出した。左ふくらはぎ肉離れの稲葉が先発から外れる中で“孤軍奮闘”した主砲は、敗戦に悔しさをにじませながらも「最後まであきらめない姿勢を見せることはできた」と２戦目以降の巻き返しに意欲を見せた。