好機で主軸凡退…岡田監督「ゼロじゃあ勝てん」

[ 2008年10月18日 21:18 ]

5回、見逃し三振に倒れた代打桧山(左)とベンチで首をかしげる阪神・岡田監督

 【神0-2中】2点を追う8回、無死から連打で一、二塁。新井、金本と続く打順。逆転へとシナリオは完ぺきだったが、頼みの2人に快音が響かない。シーズン終盤と同じく、阪神に決定打が出なかった。

 新井が一邪飛で、走者を進めることさえできない。金本は初球の甘い直球を打ち損じ、中飛。2死一、三塁となって鳥谷が投ゴロに倒れた。新井は「明日、頑張ります。最後まで頑張ります」と力なくつぶやいた。

 3回無死一塁では走者が走り、最低でもゴロを転がさなければいけない場面で、平野は最悪の二邪飛に倒れた。四回から毎回のように得点圏に走者を進めたが、ホームが遠い。岡田監督は「1本出ればというケースばかり。(得点が)ゼロじゃあ勝てんということ」と自嘲気味に笑うしかなかった。

 「勝ちにいこうとして投手を使っている」と久保チーフ投手コーチ。投手陣は、最善の手を打つ岡田監督の狙い通り、失点を最小限に抑えた。誤算は六回にアッチソンが浴びたソロくらい。「投手は精いっぱい投げていた」と指揮官もねぎらった。

 第2戦で負ければ、退任が決まっている岡田監督の最後の試合となる。「勝つしかない? みんな分かっている」と短い言葉に力を込めた指揮官。その声は、打撃陣に届くだろうか。

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2008年10月18日のニュース