ダル3安打完封 日本ハムが1勝1敗に

[ 2008年10月18日 14:11 ]

4回、金子誠の2ランに沸く日本ハムベンチ。左端は梨田監督

 日本シリーズの出場権を争うプロ野球のクライマックスシリーズは18日、西武ドームでパ・リーグの第2ステージ(6回戦)第2戦が行われ、日本ハムが西武に5―0で快勝し、通算1勝2敗(西武のアドバンテージ1勝を含む)とした。日本ハムはエースのダルビッシュが3安打に完封。打線は3回に森本の右前打で先制し、4回には金子誠の2ランなどで4点を追加した。第3戦の先発投手は西武が帆足、日本ハムは武田勝。

 日本ハムは5―0と十分なリード。だが、ダルビッシュは9回のマウンドへ向かった。「昨日、あれだけ打たれて嫌な負け方をしたので、絶対的な投球で相手にダメージを与えたかった」。第1戦で10点を挙げた西武を3安打に完封。その言葉通り、圧倒的な投球を披露した。

 右打者の胸元へ食い込む150キロ近い球が抜群だった。「今までで一番良かった。シーズンと違って死球を怖がらず、思い切って腕が振れたから」。前日2本塁打の中島をきっちり抑え込んだ。1回はバットをへし折って投ゴロ。3回2死二塁では、内角低めへの149キロで体勢を崩し、空振り三振に仕留めた。「真っすぐ系で押して、力を見せつけたかった」と満足顔だ。

 内角を意識させれば、外へ逃げる変化球も生きる。強力打線に満足なスイングをさせず、三塁を踏ませなかった。梨田監督は「西武打線があれほど嫌がっていたのは初めて」と絶賛した。

 これでプレーオフ、クライマックスシリーズは5戦全勝。負ければ後がなくなる一戦にも「追い込まれた方が楽しくなるでしょ」。次回は中4日で23日の第6戦の登板が有力。完投を志願し、相手の勢いを抑えた。チームに活力を与え、22歳がエースの気概を示した。

 ≪森本、初安打が先制打≫日本ハムの森本はクライマックスシリーズに入ってからの初安打が先制適時打となり、明るい表情を浮かべた。
 三回二死一、二塁で岸の内角直球をとらえ、右前にはじき返した。ようやく勝利に貢献できた森本は「自分の中では状態はいいと思っていた。でも、ずっと安打を打ってなかったので、あの場面は絶対に点を取りたいと思っていた」と満足そうだった。

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