清水「チームが苦しい時こそ勝ちたい」

[ 2008年9月18日 23:03 ]

 【ロ6―3西】ロッテ・清水の指先には打ち込まれた前回先発時とは違う感覚があった。「ボールを長く持てていい感じだった」

 清水は3日前には6年ぶりに救援登板している。それでも、ローテーションを崩さずに迎えたこの夜。「西武は受け身に回るとやられる。かわさずに攻めていこう」と序盤から速球主体で押し、ゼロを並べた。
 4―0の6回には速球で中島のバットを折っての遊ゴロ、続くブラゼルにも直球で振り遅れを誘い、次の中村は直球をまともにとらえさせずに投ゴロに仕留めた。短い回を全力でいくリリーフを経験したことで「切れのあるボールになっていた」(バレンタイン監督)。直球は前回先発のオリックス戦でことごとくスタンドに運ばれていたが、スイングの速さを誇るリーグ屈指の中軸相手に、手元でのもうひと伸びがよみがえっていた。
 完封こそ逃したが、137球の力投。2試合連続逆転負けと苦境のチームをまたも救った。12連戦中で消耗していたリリーフ陣も休ませるなど負の流れを止めただけではなく、プラスにも転じた。「チームが苦しい時に勝ちたいと思っていた」。これぞエースである。

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2008年9月18日のニュース