おかわり歓喜のおんぶ!サヨナラ特大弾

[ 2008年9月18日 06:00 ]

10回無死、サヨナラホームランを放った中村が片岡を乗せて飛行機ポーズ

 【西武5―4ロッテ】西武ナイン祝福の“ジャパニーズティー・シャワー”を浴びたヒーローは気付けば片岡をおんぶしていた。プロ入り初のサヨナラ本塁打。中村はちょっぴりお茶くさいユニホームをダブつかせながら照れ笑いを浮かべた。

 「打った瞬間にいったと思ったんで、あとはベースを踏み忘れないようにしました。片岡さんが飛びついてきたんで、アドリブでおんぶしちゃいましたよ」
 4―4で迎えた延長10回、川崎の128キロチェンジアップをバックスクリーンに突き刺した。キングをひた走る41号。控えめなガッツポーズを見せると102キロの巨体を揺らしながら歓喜の輪に飛び込んだ。「(7回に)チャンスで打てなかったんで、いいところで打ちたかった」とリベンジに笑顔が絶えない。
 オープン戦は3本塁打を放つも打率・119と低調。春先は率を残したいという思いから構えの時に立てていたバットを頭の方へ寝かせた。しかし率は上がらず、持ち味の長打力も半減。悩んだ末に「自分の持ち味はやっぱりホームラン」と再びバットを立たせるとアーチを量産し、今や初のタイトルに迫る勢いだ。
 2位オリックスが逆転負けで優勝マジックは5。最短で21日にリーグVが決定する。「優勝?もうとっくに意識してますよ」。もう迷いはない。歓喜の瞬間まで何杯でも“おかわり”してみせる。

 ≪西口“危険信号”2戦連続負傷降板≫西武の西口が2戦連続で負傷降板。18日に出場選手登録を抹消される。5回2死二塁、西岡に四球を与えたところで右太腿後側部に強い張りを感じて4回2/3、3失点で降板。前回10日の日本ハム戦(西武ドーム)で痛めた個所と同じで「これ以上投げたらやばいという危険信号が出た」と唇をかんだ。渡辺監督は「クライマックスシリーズに間に合えばいい」と無理はさせない方針を示した。

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2008年9月18日のニュース