王さん笑顔取り戻した本多9回逆転3ラン

[ 2008年9月18日 06:00 ]

9回、ソフトバンク2死一、二塁、本多が右越えに逆転の3ランを放つ

 【ソフトバンク4―2オリックス】ドラマは9回に待っていた。1点を返してなお2死一、二塁で本多が劇的な逆転3号3ラン。「自分でも信じられないくらい会心の当たり」。ヒーローは胸を張った。本多は初回にいきなり失策。その後杉内が先制2ランを被弾しただけに「初回の2点は僕のせい。何とか杉内さんに勝ちを付けたかった」。土壇場でチームに借りを返せた。

 5連敗。チームは最悪の状況だった。この試合も5回まで毎回先頭打者が出塁しながら無得点。敗れればクライマックスシリーズに自力で進出する可能性の消えた試合で大きな大きな白星だ。勝てなかった1週間、険しい表情ばかりだった王監督は「われわれの意地を見せないと。これで流れが変わったと思う。あした、完全に変えないと」と言った。あきらめムードが漂いかけていたチームに、わずかな光がともった。

 ▼ソフトバンク・杉内(8回2失点で58日ぶりの10勝目)何とか粘り強く投げよう、投げ切ろうと思った。勝つことの難しさを実感した。チームが勝つことが難しいと感じた1週間だった。

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2008年9月18日のニュース