10万人に1人の難病克服し神宮初完封

[ 2008年9月18日 06:00 ]

 東都大学野球第2週第2日は17日、神宮球場で2回戦2試合が行われた。第2試合は亜大の北原郷大投手(2年)が青学大相手に散発4安打で初完封勝利を飾り、1勝1敗のタイとした。第1試合は中大が日大に2―1で先勝した。

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 <亜大 北原動けなかった1カ月>リーグ戦初先発の北原が初完封でチームに今季初勝利をもたらした。この日は144キロの直球を武器に4安打6奪三振。自身も驚く好投ながら、今年2月には突然全身に激痛が走り、身動き不能となる年間10万人に1人の難病「ギラン・バレー症候群」を患った。約1カ月病床に伏しながら3月末にキャッチボールを開始。それから過酷な強化トレを経て、今春リーグ戦で2試合の救援登板を果たし、完全復活につなげた。「まさかこんな日がくるとは」と感慨深げな2年生右腕に、生田監督も「難病から復帰しての完封に頭が下がる」と満面の笑みを浮かべた。

 <中大 キャプテン堀の意地>4年生で唯一開幕から先発出場を続ける主将・堀の先制打が勝利を呼び込んだ。3回2死二塁から「チームを引っ張らないと」と自身リーグ戦初打点となる中前適時打。しかし、この試合も2点止まりで、ここまで5試合で3得点以上はなし。2年生右腕・山崎が8回途中まで3安打1失点でリーグ戦初勝利を挙げたが、元巨人の高橋監督は1分けを挟んで3連勝にも「2点じゃなあ」と低調な打線を嘆いた。

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2008年9月18日のニュース