岩隈 1失点完投で20勝に王手かけた!

[ 2008年9月17日 06:00 ]

<楽・日>完投で19勝目を挙げた岩隈は藤井(左)に高々と手を上げられる(右は高須)

 【楽天6―1日本ハム】ガッツポーズをつくった楽天の岩隈が、バックの8人を最高の笑顔で迎えた。3安打1失点完投で19勝目。完封勝利した6月15日の巨人戦以来、最後までマウンドを守って20勝に王手をかけた。「きょうはバランスもよかったし、ストライク先行で投げられた。完投もできたし、凄くうれしい。王手?次の試合で狙っていきたい。でも変に意識すると緊張しちゃうかな」

 8回に1失点も今季最高の投球だった。初回、先頭・田中の初球が投手返しとなり右太腿横にワンバウンドで直撃。ボールのあとがつくほどだったが、痛みはみじんも感じさせなかった。6回1死から金子誠に中前打されるまで無安打投球。「全然意識しなかった。それより少ない球数で抑えようとだけ考えた」と動揺もせず今季5度目の完投をもぎ取った。さらに今季2度目の7連勝で勝ち星、防御率、勝率の投手3冠をキープ。野村監督は「とりでで負けるわけにいかない。完投?本人の希望。8回に点が入っても最後までいくって。次も中5でいくってさ」と胴上げの可能性もある22日西武戦(西武ドーム)登板を志願したエースに頼もしそうだった。
 西武が勝ち、リーグ優勝の可能性は完全に消滅した。だが岩隈は「残り試合を勝てばプレーオフも見えてくる。投げる試合はすべて勝ちたい」と言った。日程が未定の中止分を含めればあと3試合の登板が濃厚。エースはまだあきらめてはいない。

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2008年9月17日のニュース