JFK超えリレー!ハム交流戦連覇王手!

[ 2008年6月22日 06:00 ]

 【日本ハム4―0阪神】力なく上がった新井の打球が左翼・工藤のグラブに収まった。勝利を確認した梨田監督は笑顔で最後を締めたマイケル中村らナインを出迎えた。

 「きょう勝たないとあすがない。点差があっても最後は武田久、マイケルでいこうと思っていた。ウチらしい戦い方だった」
 敵地・甲子園でJFKを凌駕(りょうが)する完ぺきな投手リレーを見せつけた。4点リードの7回だ。ここまで86球、4安打無失点と好投していた先発・スウィーニーから新人左腕・宮西にスイッチ。指揮官は「難しい選択だった」と振り返ったが、地元・尼崎出身の肝っ玉ルーキーは両親らが見守る中、金本、林威助(リン・ウェイツゥ)、鳥谷の左3人をわずか6球で料理した。「久々に足が震えましたけど、アウェー(の歓声)は(キャンプの中田騒動で)慣れてますから」と周囲を笑わせた。
 8回はセットアッパー・武田久、9回は守護神・マイケル中村とパ・リーグの球宴投票トップを独走する2人がキッチリ無失点。トラ党のタメ息をバックに、武田久が「走者を出さなければ応援もそんなに気にならない」と話せば、マイケル中村も「JFKも凄いけど、ハムにもいい投手がいっぱいいる。あすももちろん投げたい」と胸を張った。
 「希望を持たせる1勝だった」。継投策がズバリ決まった指揮官はあらためて喜びをかみしめた。ソフトバンクが巨人に敗れたため首位タイに浮上。22日の阪神戦に勝てば自力で2年連続の交流戦優勝が決まる。勝ち方を知る日本ハムが一気に有利な状況に立った。

 ▼日本ハム・スウィーニー(6回4安打無失点で交流戦3勝目。MVPの有力候補)ビッグイニングをつくらないことだけを考えた。(4回の内野ゴロでの初打点は)目を閉じて振ったのがよかったみたい。

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2008年6月22日のニュース