ド派手に決めた!イチから出直し大爆勝

[ 2008年6月22日 06:00 ]

ブレーブスに大勝し、チームメートと喜ぶマリナーズのイチロー(右手前)

 【マリナーズ10―2ブレーブス】新生マリナーズが再出発の一戦を快勝した。監督解任から一夜、リグルマン新監督の初戦で4月15日以来2カ月ぶりの2ケタ得点。イチローは「雰囲気を変えるためには大事なゲームだった」と1勝の重みを口にした。

 尊敬していたマクラーレン前監督の解任に、イチローも強く責任を感じていた。「僕らができなかったことによる犠牲者。寂しいよね。監督の可能性を引き出すのは選手の方で、僕らがヘタレだったということ」。再出発の決意をプレーで示し、3出塁2得点と貢献。初回の右前打で通算1680安打とし、ウェイナー(パイレーツ)の持つ8年間の最多安打に並んだ。これで交流戦では30試合連続安打。マ軍はアトランタでの試合は初めてで、これでイチローは全30球団の本拠地球場制覇となった。
 白星スタートを切ったリグルマン監督は「投手が耐えて打線がしっかり打てた」と手応え。イチローも「話をした感じはアメリカ人らしくない。基本的な考え方、もののとらえ方が短絡的ではなく、ちょっと深いところを見ているかなと感じる」と新指揮官に期待した。
 8回に代打で遊ゴロだった城島も「マック(前監督)の考えている野球は好きでした。でも、ジム(新監督)に代わった以上は彼の目指す野球に合わせなきゃいけない」と表情を引き締めた。気持ちを切り替えたマ軍が、どん底からの巻き返しを狙う。(浮田圭一郎通信員)

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2008年6月22日のニュース