ひざ痛吹っ飛ばした!ゴジラ復帰即マルチ

[ 2008年6月22日 06:00 ]

7回裏1死一塁、松井は右前安打を放ち一塁へ駆ける

 【ヤンキース2―4レッズ】ヤンキースの松井秀喜外野手(34)が20日(日本時間21日)、レッズ戦に「5番・DH」で3試合ぶりに出場。左ひざ痛の影響を感じさせない打撃で4打数2安打と活躍し、復活をアピールした。打率も・324に上げた。チームは2―4で敗れ、連勝は7でストップしたが、逆境に強いゴジラが、しっかりと存在感を示した。

 打席ではブランクも、左ひざの痛みも感じさせなかった。3試合ぶりに戻ってきた松井が輝きを放った。7回1死二塁で、大リーグ防御率トップ(1・71)のボルケスの151キロを右前へ。2点を追う9回2死では守護神コルデロの内角球を左前へはじき返し、意地を見せた。次打者ジアンビが二ゴロに倒れ、連勝は7でストップ。敗北の悔しさと手応えを感じながらベンチに戻った。
 「ひざは若干楽になりました。打つことに関しては、きょうは問題なかった。いい打撃ができた」。復帰戦でいきなりのマルチ安打。2回の第1打席の右飛もバットのシンでとらえた打球で、ジラルディ監督が「あのいい当たりも含め4打数3安打と言っていい活躍だった」と“認定猛打賞”を与える活躍だった。
 昨オフに手術した右ひざをかばいながらプレーを続け、古傷の左ひざが悲鳴をあげたのは17日パドレス戦の試合後。だが、18日に関節液を注射で抜く早めの治療が功を奏し、わずか2試合の欠場で「試合に出られるほどにはなった」と回復。この日は消炎剤も、痛み止めも服用せずに、テーピングによる処置だけで1試合を戦い抜いた。
 「全力疾走の機会はなかった。怖さという点では、それをしないとなくならない」と、まだ動きには制限がある。来週からの敵地での交流戦はDHが使えないため、代打起用が濃厚だ。残りのシーズンは両ひざに爆弾を抱えながら闘いきるしかない。
 だが、満身創いでも結果を期待できるのが松井だ。DHが使える21日の出場も「大丈夫だと思う」と意欲を見せた。巻き返しには、やはりゴジラのバットが欠かせない。

 ▼松井の故障からの復帰戦 左手首骨折から復帰した06年9月12日レイズ戦ではいきなり4打数4安打1打点の大活躍をみせた。左太腿裏肉離れから復帰した07年4月23日レイズ戦は2打数無安打1打点だったが、翌24日同戦に1号本塁打を含む2安打2打点。右ひざの水を抜き、復帰した同年10月4日の地区シリーズ第1戦インディアンス戦では4打数無安打だった。

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2008年6月22日のニュース