広島天谷がサヨナラ打「最高でーす」

[ 2008年4月5日 19:34 ]

10回広島2死二塁、天谷が中前にサヨナラ打を放つ

 【広4-3横】広島がサヨナラ勝ち。1―3の9回に石原の左翼線二塁打、前田智の右前適時打で同点。延長10回に東出の安打を足掛かりに2死二塁とし、天谷が中前にサヨナラ打を放った。横浜は9回登板のヒューズの乱調が誤算だった。

 万歳しながら、天谷はナインの歓喜の輪に飛び込んだ。延長十回二死二塁。中前に鮮やかなサヨナラ打を放ったのは「1番・中堅手」で売り出し中の24歳だ。ひょうきん者のヒーローはお立ち台に上がると「最高でーす。皆さんに早く帰って、おいしいお酒を飲んでもらおうと思って打席に入りました」と絶叫。夕暮れの球場が沸いた。
 チーム一の俊足を誇る7年目。ブラウン監督の掲げる「スピード野球」のキーマンとして開幕からほとんどの試合でリードオフマンに抜てきされている。890グラムの軽量バットを使い、コンパクトに中堅を狙う打撃が売り。開幕から不振のチームの中で、はつらつとしたプレーが光っている。
 趣味はレゲエ音楽鑑賞で、グラブに平和の象徴のピースマークの刺しゅうを入れている、まさに今どきの若者。「足を引っ張っている面もあるけど、なんとか監督の期待に応えたい」。若返りを図る広島に、楽しみな男が出てきた。

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2008年4月5日のニュース