黒田 7回1失点で初登板初勝利

[ 2008年4月5日 15:28 ]

7回1失点の好投で初勝利を挙げたドジャース・黒田

 ドジャースの黒田博樹投手は4日、サンディエゴで行われたドジャース戦に先発で7回を投げ、3安打4三振無四球で1点に抑え、メジャー初登板で初勝利を挙げた。

 パドレスの井口資仁内野手は「2番・二塁」で4打数無安打だった。内容は空振り三振、遊ゴロ、二ゴロ、二ゴロ。
 試合はドジャースが7―1で勝った。

 ≪集中力で記念の1勝≫要所で粘り、メジャー初先発勝利をつかんだ。ドジャースの黒田は6回2死からジャイルズにソロ本塁打を浴び、同点とされた。0―2からカウントを取りに行ったカットボールを狙われた。
 それまでわずか1安打に抑えていた黒田は「すごく後悔したが、すぐに気持ちを切り替えて次の打者を抑えられた。我慢強く投げられた」。集中力を切らさず、続く井口を二ゴロに。相手の勢いを断ち、7回の打線の6点の猛攻につなげた。
 立ち上がりから最速94マイル(約151キロ)の速球、フォークボールを低めに集め、パドレス打線を圧倒した。五回まで無失点の4奪三振。テンポよくストライクを先行させ、相手打者は中盤から早打ちを繰り返した。
 7回を3安打無四球で本塁打による1失点。3月24日のロイヤルズ戦後に先発を伝えていたトーリ監督は「どの球種でも攻められるから打者にとってはタフなんだ。ルーキーだが、経験が豊富だからね」とうなった。
 捕手マーティンも快投を支えた。7回2死一塁の場面では、マウンドに行って黒田に日本語で「オチツイテ」。ポケットに日本語のメモが忍ばせてあった。黒田は研究熱心な女房役に感謝した。
 記念の球とオーダー表をもらった黒田は「出来過ぎだと思うし、こんなに早く勝てるとは。チームに入っていけたと思うし、やっとスタートできる」と喜んだ。
 ▼井口の話(黒田は)いい球が来ていた。対戦していて楽しかった。まとまっていて崩れそうにないと思った。頑張ってほしいと思うが、同じ地区なので、次回は何とか攻略しなくちゃいけないと思っている。(共同)

続きを表示

2008年4月5日のニュース