巨人、由伸の一発だけ…貧打に逆戻り

[ 2008年4月5日 06:00 ]

<巨人・阪神>打線が沈黙し、ベンチで「3番」のユニホームも寂しそう

 【巨人1―6阪神】巨人の原監督は腕組みしながら、4安打で敗れた今季初の伝統の一戦を振り返った。「打線は見ての通りだな」。短い言葉に悔しさが詰まっていた。

 初回、高橋由が今季初の先頭打者本塁打。「特に狙っているわけではないので、打線に火が付けばいい」と話したが、得点はそれだけ。開幕からの連敗を5で止めた前日、3者連続本塁打で4点差をひっくり返した打線も結局、火は付かず“スミ1”で終わった。
 今季初めて李承スンヨプを5番にし、ラミレスが球団74代目の4番に座った打線は、後手後手に回った。阪神の先発・安藤に対した打者27人。その半分に当たる13打者までがカウントを取りに来た初球のストライクを見逃した。6回2死一、三塁で李スンヨプは外角フォークを見逃し三振。微妙な判定に原監督は「きょうはアンパイア(のストライクゾーン)が広かったね」とかばったが、昨年も安藤には9月8日の対戦(東京ドーム)で6回1安打で敗れている。カウント1―0からのスタートでは対処できる相手ではなく、振りながら脅威を与える攻撃が必要だった。
 1安打に終わったラミレスは「打順に特別な意識はなかった。打てる時もあれば打てない時もある。そのうち連勝するから見ていてください」と球場を後にした。昨年から本拠地での阪神戦は5連敗。各球団のエース級との対戦は続く。まだ始まったばかり、で済ませていては、この日の安藤のように気持ち良く投げさせてしまう。

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2008年4月5日のニュース