山本昌5回2失点 大隣は5回1安打

[ 2008年3月10日 16:01 ]

 【中3―3ソ】中日はオープン戦初先発の山本昌が5回を投げて2失点。2本塁打されたが、制球は安定していた。ソフトバンクのホールトンは3回3失点といまひとつ。3番手の大隣が5回を1安打に抑えた。3年目の松田は2号ソロなど2安打。

 ≪先発枠へ戦い続く山本昌≫ 通算193勝の山本昌が、先発枠入りへぎりぎりの戦いを続けている。オープン戦初先発は5回4安打2失点。「点は取られたけど、まずまず」と淡々と自己評価した。
 立ち上がりは万全だった。低めへの制球がさえ、2回までわずか18球で無安打。しかし3回、松田にソロ本塁打を浴びると、5回は2死走者なしでレストビッチに高めの直球を左翼席に打ち込まれた。「松田には上手に運ばれてビックリしたけど(2本目は)防げた」と失投を悔やみ、マウンド上で思わず腰に手を当ててうつむいた。
 それでも、四球から崩れて2回1失点だった前回登板と比べ、一定の手応えは得た様子だ。本人は「四球がなかったのは良かった」とうなずき、捕手の谷繁も「らしさが少し出てきた」と調子の上昇を感じ取った。
 先発の座をめぐり、若手のライバルとの争いは開幕直前まで続きそうだ。すぐに気持ちを切り替えた42歳のベテラン左腕は「満点よりは(むしろ)いいかな。また気を引き締めて調整していきたい」と前向きに言った。

 ≪松田、地元で奮起の2安打≫3年目の松田が、3回のオープン戦2号ソロを含む2安打と奮起した。中軸での働きも期待されているが、2試合連続無安打でこの日の打順は8番。「最近結果らしい結果を出せてなかったので、何としてもという気持ちだった」と胸をなで下ろした。岐阜・中京高から亜大を経て希望枠で入団した24歳。「地元の知り合いにいいところを見せられてよかった。打撃の感覚は悪くないので、これをきっかけにしたい」と意気込んだ。

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2008年3月10日のニュース