不運もあったが…高津崖っ縁

[ 2008年3月10日 06:00 ]

アスレチックス戦に登板したカブス・高津

 【カブス6―7アスレチックス】カブスとマイナー契約を交わしている高津がメジャー生き残りへ厳しい状況に追い込まれた。アスレチックス戦で1点リードの9回2死満塁。初球にカーブを投じたが、リンデンのバットの先に当たった打球は無情にも二遊間を抜ける。二塁走者の生還を許し、逆転サヨナラ負けを喫した。

 「ストライクを取りたかったというのはありますね」。前の打者、ハワイ出身の日系3世、カート鈴木にすっぽ抜けのカーブで死球を与えた分、最後は甘くなった。前回こそ無失点に抑えたが、オープン戦は登板4試合中3試合に失点。失敗が許されない高津にとっては痛恨の登板となった。
 同情の余地はある。先頭打者は内角直球で遊ゴロに仕留めたのだが、遊撃手の送球が右翼方向にそれて無死一塁。明らかなエラーが公式記録員の判定はなぜかH。「あれは、ちょっと大きかったかな…。でも人のせいにはできない。野球の一部と思うしかないです」
 7日には1次カットとして9選手にマイナー行きが通告された。今後も不定期に“振り落とし作業”が行われる。必死に前を向いた高津だが、次回登板はどこになるのだろうか。

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2008年3月10日のニュース