石井一16番後継者・加藤にキツい激励

[ 2008年3月10日 06:00 ]

<ヤクルト・西武>1回1死一、三塁、西武・石井一がヤクルト・ガイエルを二飛に抑える

 【西武8―3ヤクルト】西武の石井一久投手(34)が、改修された神宮のこけら落としとなる古巣ヤクルトとのオープン戦(神宮)に初先発し、5回を1失点。自身の背番号16を継ぎ、4回8失点で降板した加藤幹典投手(22)に貫録の違いを見せつけた。

 石井一らしさ全開だった。KOされた加藤に質問が及ぶと「僕の16番をつけるにはまだ早いですね」とキツーい激励。新生・神宮にも「(改装後で)投げにくかったけど、僕のポスティング代(02年1月ドジャースからの約14億8700万円)で改修できて良かったですね」と、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
 投球でも持ち味を披露する。初回、自らの一塁悪送球とリグスの左前打で先制されると「悪い時なりの投球」にチェンジ。2回2死一、二塁、青木を117キロカーブで見逃し三振に取るなど変化球主体の投球に切り替え、走者が出た場面はクイックモーションを多投。8安打を浴びながら5回1失点にまとめ「その場しのぎで抑えることができた」と苦笑いした。
 オフに西武移籍が決まると神宮クラブハウスのトレーナー室に電動式ベッド(約30万円)を寄贈するなど、古巣への愛着心は人一倍。それでも心はライオンズブルーに染まっている。「シーズンに入ったら渡辺監督を先頭に優勝を目指して頑張るだけ」。15日巨人戦(西武ドーム)先発を経て、日米通算17度目の開幕に臨む。

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2008年3月10日のニュース