ノムさんご立腹「キャンプの収穫なし」

[ 2008年2月22日 06:00 ]

久米島キャンプを終えた野村監督は不機嫌そうな表情で報道陣の取材を受ける

 【楽天4―3ロッテ】キャンプ4年目の久米島で初の対外試合。“歴史的白星”も興味がない。2軍クラスのロッテ相手に接戦を演じたナインのふがいなさが、野村監督は我慢できなかった。

 「キャンプの収穫?なし。辞表出したくなるよな、毎日よ。辞表ってのは何枚必要なんだ?1枚でいいのか。受け取ってくれなきゃ何枚も出さなきゃいけないな。今年1年も、ぼやいてぼやき倒して終わりましょう」
 キャンプ総仕上げの一戦。6回まで4―0の快勝ペースも、終わってみれば1点差の勝利。怒りの矛先はまず投手陣に向けられた。7回から登板した永井、青山、小山がそれぞれ1失点。「みんな不合格。相手のメンバー見たら格の違いを見せないといけない」。さらに4回無失点と好投した先発・片山も「あの球じゃ1軍はムリ」と切り捨てた。さらに1番に起用し、2安打したルーキー聖沢もバッサリ。5回、三塁線へセーフティーバントを成功させたが「あの前にベンチで“サードはどこ守ってるか分かってんのか?”って聞いても分かんない。自分でやらなきゃダメだ」。言われる前に行動しなかったのが気に入らなかった。
 3年契約の最終年。野球人生の集大成として位置づける今季は、2年ぶりに夜間の監督ミーティングが復活。報道陣には「優勝して辞めたいわな」と漏らすなど、今季に懸ける意気込みは相当強い。そんな指揮官のぼやきも、それだけチームに手応えを感じているからこそだ。
 「天気が悪くて実戦練習が足りなかったかな。開幕までに慎重にやっていかないといかんな」。優勝への過程を思い描きながら、野村監督はキャンプ地・久米島を旅立った。

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2008年2月22日のニュース