村田 先発6番目のイスへ名乗り

[ 2008年2月22日 06:00 ]

8回から登板、好投した村田透

 巨人の大学・社会人1巡目右腕、村田透投手(22=大体大)が21日、紅白戦に初登板。白組の4番手として2回を投げ、2四死球も無安打無失点に抑えた。開幕ローテーション争いはし烈だが、上々のデビューで先発6番目のイス争いへの“参戦券”を手にした。

 8回から登板。四死球をきっかけに2死二、三塁。村田透はカウント2―2から118キロのフォークで円谷を一ゴロに仕留めた。新球のシュートやスライダーなど、多彩な変化球も披露して9回は3者凡退。“可能性”を感じさせる内容だった。
 重圧から解放された右腕は「楽しくバランスよくゼロに抑えようと思っていました」と笑顔。原監督は「変化球でストライクを取ることを苦にしない」と評価した上で「次は長いイニング?そうなるでしょう」と3月のオープン戦で先発起用する可能性を示した。
 チームの先発陣は豊富だ。大体大の先輩でもある上原を筆頭に内海、グライシンガー、高橋尚、木佐貫のローテーション入りは確実。残り1枠を金刃、野間口、久保、この日の紅白戦でともに3回無失点の門倉、会田も狙っている。村田透の目指すゴールへの道のりは険しいが原監督は「戦いの輪に入っていける」と1枠を争うグループへの“昇格”を明言。巨大戦力の陰に隠れていたドラ1右腕の存在が、輝きを放ち始めた。

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2008年2月22日のニュース