アン２差逆転！史上初２週連続優勝＆大会連覇

優勝杯を手に笑顔を見せるアン・ソンジュ

女子ゴルフツアーニトリ・レディース最終日

（9月1日 北海道苫小牧市　桂ゴルフ倶楽部＝６４８０ヤード、パー７２））
　昨年覇者のアン・ソンジュ（２６＝韓国）がツアー史上初めて２戦連続優勝と大会連覇を同時に達成した。２位から出て、７バーディー、ノーボギーの６５で２打差を逆転。ツアー通算１３勝目を挙げ、２年連続でバースデーウイークを勝利で祝った。台湾出身のテレサ・ルー（２５＝太陽生命）が６５で通算９アンダーの２位、６７の福田裕子（３１＝関西軽井沢ＧＣ）は通算７アンダーの３位に入った。

　何よりのバースデープレゼントだ。７バーディーを奪う圧巻のゴルフで２打差を逆転したアン・ソンジュは２週連続優勝に加えて大会連覇。「最高の一日だった。誕生日（８月３１日）に神様がいいプレゼントをしてくれた」と声を弾ませた。

　２、３番で連続バーディー発進。７番パー５は２打目を計算通り残り１００ヤード地点に刻んだ。「洋芝だと５０～７０ヤードがうまく打てない。力のコントロールが難しい」。得意距離からの３打目を５２度のウエッジで２０センチにピタリとつけてＯＫバーディーを奪った。「朝は気分が良くなかったけど、キャディーと笑顔でやろうと決めてやった」。優勝争いの場面ではプレーが硬くなることもあったが、楽しみながらのプレーで心に余裕が生まれた。それが最高の結果となった。

　今季は開幕から優勝争いに絡めない試合が続いたが、優勝賞金１８００万円を獲得し、賞金ランクは約５１７０万円で６位に浮上した。１位の森田とは約３９００万円の差があるものの「自信が戻った」と力強い。１０年から２年連続で賞金女王となった“実力者”がいよいよ目を覚ました。

　▼７位・穴井詩　未熟者です。１つのミスからバタバタ崩れてしまった。（２打差の首位で出たが５、６番の連続ボギーで失速）

　▼７位・藤田幸希　打った瞬間気持ち良く当たった。ほれぼれして球を見ていたら入った。（１６１ヤードの８番パー３を７Ｉでホールインワン）