日馬富士「ショックです」…驚く力士たち、稀勢の里「残念としか」

[ 2013年1月19日 20:54 ]

元横綱大鵬・納谷さんを悼む

 数々の記録を打ち立てた元横綱大鵬の訃報に、力士たちは驚きを隠せなかった。現役時代の相撲をビデオでよく見たという横綱日馬富士は「(32度優勝は)大変な集中力と力。本当に英雄ですから。きれいな相撲を取る印象だった。あいさつすると『頑張れ』と激励された。ショックですね」と話した。

 日本人大関の2人は喪失感を漂わせた。稀勢の里は「何年も塗り替えられない記録ばかり、ものすごい成績を収めた方。残念としか言えない」と言葉を詰まらせ、琴奨菊は「厳しい方だったけど、昔『一生懸命頑張れ』と声をかけていただいたことがある。信じられない」と肩を落とした。

 二所ノ関一門の尾車部屋所属の豪風は「一門の代表といえば大鵬親方。車いすに乗っていても、元気なイメージだったのでびっくりしている。稽古ではすごく厳しかったが、終わった後『ご飯を食べていきな』と、すしを用意してくださったことが忘れられない」と話した。

 ベテランの北太樹は入門したばかりの15年ほど前、大鵬部屋へ出稽古に行き「真冬でも『窓を開けて四股を踏め』とおっしゃっていたのが印象的。厳しい世界だなと感じた」と思い出を語った。

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2013年1月19日のニュース