少年時代過ごした弟子屈町から悼む声「実直な人」「財産失った」

[ 2013年1月19日 20:18 ]

元横綱大鵬・納谷さんを悼む

 元横綱大鵬の納谷幸喜さんが少年時代を送った北海道弟子屈町では19日、関係者から「町の大きな財産を失った」などと早すぎる死を惜しむ声が相次いだ。

 名横綱の功績を伝える町立川湯相撲記念館の山名政勝館長(63)は「サハリン生まれだが、小中学校時代を過ごした弟子屈町を(出身地として)土俵に上がる際の館内放送で使ってくれた。町の知名度が上がり、町に本当に貢献してくれた。実直な人だった。大きな財産を失った」と肩を落とした。

 町立川湯小、中学校での同級生竹田弘之さん(72)は「2、3年に一度開く同窓会が『気楽にしゃべりあえて一番楽しい』と言っていた」と仲間を大事にする優しい人柄をしのんだ。

 記念館の近くで食堂を営む柴崎一彦さん(65)は「若い頃は細身で力士になるとは思わなかった。現役時代はテレビのあるホテルのロビーに皆で集まって応援したものだ」と懐かしんだ。

続きを表示

2013年1月19日のニュース