パスポート騒動も時差ボケも何の!川内大会新でV

[ 2013年1月19日 06:00 ]

大会新記録で優勝し、日の丸を広げて喜ぶ川内(エジプト国際マラソン大会事務局提供)

 最強市民ランナーがまた伝説をつくった。エジプト国際マラソンが18日、エジプト・ルクソールで行われ、招待選手として参加した川内優輝(25=埼玉県庁)が2時間12分24秒で優勝した。

 「第20回大会で僕も20回目のマラソン。運命的なものを感じる」。20度を超える気温の中、従来の大会記録(2時間22分32秒)を10分以上更新だ。16日の出発時にはパスポートを忘れ、当初予定のエジプト航空から、カタール航空に約80万円を自腹で払って切り替えた。ドーハ経由になったため、カイロでのイベントに参加できない大失態を演じたが、レースでは激走。前日に到着し、時差ボケが残る中でのこのタイムは破格だ。この大会に賞金はない。もしあっても公務員の川内は受け取れない。いずれにせよ渡航費を埋め合わせることはできないが、面目は保った。19日に帰国し、20日には埼玉県駅伝に出場する。

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2013年1月19日のニュース