柏戸戦は初顔で熱闘、連勝ストップ戸田戦は“世紀の大誤審”

[ 2013年1月19日 23:41 ]

元横綱大鵬・納谷さん死去

 大鵬の熱戦は伝説となりつつある。代表的な取組を取り上げた。

 ▽1960年初場所12日目(東小結柏戸)新入幕で当時19歳の大鵬は初日から破竹の11連勝と快進撃。ストッパー役に指名された柏戸と力相撲の末、下手出し投げに惜敗した。両者の初顔合わせだ。

 ▽69年春場所2日目(東前頭筆頭戸田)連勝が45で止まった一番は“世紀の大誤審”と語り継がれている。押しに下がって引く大鵬が土俵を飛び出すよりも、戸田の足が一瞬早く土俵外に。軍配は大鵬に上がったが、物言いがついて審判委員は差し違えとした。この一番をきっかけに勝負判定でビデオ映像を参考にすることが決まった。

 ▽71年初場所千秋楽(東横綱玉の海)30歳の大鵬は二所ノ関一門の後輩でかわいがった相手に本割で勝って14勝1敗で並び、優勝決定戦も連勝。最後となる32度目の優勝を逆転で果たした。

 ▽71年夏場所5日目(西小結貴ノ花)最後の相手は“角界のプリンス”だった。腰から崩れて寄り倒された内容に限界を悟り、現役引退を決意。次代のスターへの見事なバトンタッチだった。

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2013年1月19日のニュース