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【昭和女子大学】資生堂と共創プロジェクトで新販売戦略を提案

[ 2016年2月25日 05:30 ]

学生食堂でサンプリングを実施
Photo By 提供写真

 昭和女子大学(東京都世田谷区/学長:坂東眞理子)の学生チームはこのたび、株式会社資生堂が製造・販売する美容健康食品「資生堂 長命草」に新たな価値と顧客を獲得するプロジェクトに取り組んだ。ターゲットを「女子大生」に絞り、同大キャンパス内でアンケート調査を実施。1月に学生向けのイベントを開催し、3月2日には同社の担当者に、1年間の活動報告と次年度からの販売戦略を提案する。

 「昭和女子大学×資生堂共創プロジェクト」は、2015年に立ち上がった産学連携プロジェクト。ビジネスデザイン学科久原正治ゼミ、健康デザイン学科小川睦美ゼミ、公募学生グループの3チームが、専門分野を生かしながら株式会社資生堂の商品「資生堂 長命草」の新たな価値の創造に取り組んでいる。 

 機能性表示の規制緩和により注目を集める健康食品市場。これを機に、50歳代女性が中心購買層を占める「資生堂 長命草」の愛用者を、若い女性まで幅広く拡げる戦略を考えた。

 学生チームのメンバーは、まずは原料となる長命草(植物和名:ボタンボウフウ)を栽培する沖縄県の与那国島を訪問。豊かな自然に感動すると同時に、高等学校がないため島を出た若者が戻らず、人口減少と高齢化の課題を抱える現状を知った。また「島に仕事がないなら作ればいい」と、島の活性化のために長命草の栽培を始めたという生産者の思いにも触れた。

 生産者が見える商品、日本最西端の自然に育った原料。自分たちのアイデアでこの島に貢献しようと決意を新たにした。 

 学生らはターゲットを「女子大生」に絞り、同大キャンパス内で調査を行った。大学内でサンプリングや有用性試験、学食メニュー提案、イベントなどのキャンペーンを企画・実施し、長命草に興味を持ち、「資生堂 長命草」を購入しようと考える学生を増加させるという、一定の成果を収めることができた。

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