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【金沢大学】肝がんと肝炎対策で「WHOコラボセンター」に

[ 2017年5月11日 05:30 ]

記念講演の様子
Photo By 提供写真

金沢大学(石川県金沢市)はこのたび、「WHOコラボレーティングセンター」に指定された。これは、世界保健機関(WHO)と協働してWHOの展開するプログラムを実施する組織で、同大は肝がんと肝炎対策の分野で指定を受けた。肝がん対策での指定は世界初、肝炎対策での指定は世界で4番目となる。

 同センターは国内、各国間、地域、地域間またはグローバルなレベルでWHOの活動を支援し、WHOの国際的なコラボレーションネットワークの一端を担うため、WHO事務局長より指定される組織。世界各国で800以上の機関が登録されており、日本国内では34機関(うち大学は11)が指定されている。

 金沢大学はセンターに指定されたことを受け、4月21日に記念式典を開催。学生や教職員など約750人が参加した。

 式典では、医薬保健研究域長の金子周一教授のあいさつに続いて、WHO西太平洋地域事務局の申英秀(シン・ヨンス)事務局長が式辞を述べ、同大が平成26年からWHOの肝がん・肝炎対策に携わってきたことを紹介した。その後、山崎光悦学長から「WHOコラボレーティングセンターの指定はこれまで取り組んできた肝炎対策などの活動が認められたものだと認識しており、今後さらにWHOとの連携協力を発展させることを固く決意する次第であります」とあいさつした。

 式典に引き続き、申事務局長が記念講演を行い、地域事務局長任期中の経験や日本とWHOが連携する重要性などを語った。また講演後には、同大の学生と申事務局長の間で「将来WHOで働くために学生のうちにできること」などについて、英語による活発な質疑応答が行われた。

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