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こだわり旬の旅

【神戸・大阪・京都】京はしっとり…相国寺で義満の栄光を偲ぶ

[ 2016年3月4日 05:30 ]

臨済宗大本山相国寺の庭園。歴史を感じさせる
Photo By スポニチ

 京都ではJRによるデスティネーションキャンペーン「京の冬の旅」を3月21日まで実施中。今年は50回記念でテーマは「禅―ZEN―禅寺の美日本文化の美」。臨済宗を開いた臨済禅師の1150年遠諱(おんき=50年ごとに行われる法要)に当たるのにちなみ、日本の文化・芸術に大きな影響を与えた禅宗寺院を中心に、普段は見学できない庭園、仏像、建築などを同18日まで特別公開している。

 「食」はさておき訪ねたのが、バス停・等寺院南町下車7分の「真如寺」。鹿苑寺(ろくおんじ=金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)とともに臨済宗大本山相国寺(しょうこくじ)の山外塔頭(たっちゅう)の一つだ。前者2つに比べて地味だが、開山は中国・宋の高僧で鎌倉・円覚寺の開山でもある無学祖元。法堂(はっとう)「大雄殿(だいおうでん)」には本尊の宝冠釈迦如来像、「ひいき」の語源になった贔屓(ひいき)像などが安置されている。

 三寺の大本山というのが気になって地下鉄烏丸線今出川駅から徒歩5分の相国寺を訪ねると、寺域は約4万坪と東京ドーム3個分の広さ。開基は足利3代将軍義満で開山は夢窓疎石。創建時(1392年)は約140万坪あったそうで、義満の強権ぶりがうかがえる。見ものは法堂「無畏(むい)堂」の高さ22メートルもある天井に描かれた巨大な「蟠龍(ばんりゅう)図」。狩野永徳の子・光信作で、手を打つと反響音が天から降る龍の鳴き声のように聞こえることから、通称「鳴き龍」として知られる。

 ▽行かれる方へ 車は東名道豊川ICから28キロ。観覧料はいずれも600円。問い合わせは京都市観光協会=(電)075(752)7070。

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