×

こだわり旬の旅

【千葉・香取】150万本ハナショウブが見頃の「水郷佐原あやめパーク」 佐原では江戸にタイムスリップ

[ 2022年6月3日 17:57 ]

ハナショウブが咲き誇る水郷佐原あやめパークの水路を進むサッパ舟
Photo By スポニチ

 香取市には観光ポイントがいっぱいと聞いて、まず向かったのが、JR成田線佐原駅からバスで25分の「水郷佐原(さわら)あやめパーク」=(電)0478(56)0411。「あやめ祭り」(入園料800円)が6月19日まで開催されている。約8ヘクタールの園内には江戸、肥後、伊勢系など約400品種、約150万本のハナショウブが咲き誇り、一面紫色のじゅうたんのよう。その間を女船頭さんが漕ぐサッパ舟(乗船料500円)に乗って巡ると、ハナショウブが目の高さに見え、格段の美しさ。水面を吹き抜ける風がさわやかだ。

 ハナショウブとはまた違った美しさを感じさせたのが、同駅から徒歩5分の佐原の町並み=(電)0478(50)1212(香取市商工観光課)。水運を利用して「江戸優(まさ)り」といわれるほど栄えた町で、江戸の文化を取り入れ、独自の文化に昇華させた面影が小野川沿いや香取街道に残る。「小江戸」と呼ばれるのはそのためで、歩いても、同川舟めぐり(30分、1300円)を楽しんでもタイムスリップした気分。現在上映中の映画「大河への道」で話題の伊能忠敬の旧宅(見学無料)と記念館(入館料500円)もあり、歴史好きにはたまらない。

 江戸の後は紀元前643年創建という香取神宮=(電)同(57)3211=へ。全国約400社の香取神社の総本社で、近年は関東屈指のパワースポットとして注目されている。土産店や食事処が並ぶ参道から大鳥居をくぐると、幅5~6メートルもある表参道が続く。両脇には石灯籠が建ち並び、一気に厳かな雰囲気に。しばらく進むと総門と楼門。その先にたたずむのが拝殿、本殿だ。本殿は1700年(元禄13)、5代将軍徳川綱吉によって造営され、武の神・経津主大神(ふつぬしのおおかみ)を祭る。拝殿でお参りしたが、物音一つしない静寂の世界。身が引き締まる思いだった。
 

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る