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こだわり旬の旅

【長野・東北信】島崎藤村が愛した小諸 “古城のほとり”の記念館には貴重な直筆原稿も

[ 2024年1月1日 12:59 ]

徳川宗家16代当主のてによる扁額がかけられた小諸城址懐古園の三の門
Photo By スポニチ

 作家・島崎藤村の「小諸なる古城のほとり…」で知られる小諸市も明治時代に蚕糸業でにぎわった町。その藤村の記念館がある「小諸城址懐古園」(散策券300円、記念館などとの共通券500円)を訪れた。

 小諸城は日本100名城の1つで、城下町より低い位置にあることから穴城と呼ばれている。西方の断崖にある水の手展望台からは、下を流れる千曲川が一望の下。本丸から3番目にある三の門は国の重要文化財で、徳川宗家16代当主・徳川家達が書いた「懐古園」の扁額がかけられている。藤村記念館は藤村作品の初版本や直筆の原稿、藤村が小諸義塾の教師として小諸に赴任し、在住時に愛用した矢立てや灰皿などが展示され、建物は後に帝国劇場などを設計した建築家・谷口吉郎がデザイン。簡素で優雅なたたずまいは藤村のロマンを漂わせていた。JR小海線小諸駅から徒歩3分。(電)0267(22)0296。

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