【静岡・三島】戦国の世に思いを馳せ…緑まぶしい山中城跡　龍伝説の残る田尻池

山中城跡を入ってすぐの三の丸堀。鮮やかな緑色がまぶしい
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　山中城跡は「ドラゴン…」の北側、箱根寄りにある。城は永禄年間（1560年代）に北条氏政によって築城された山城で、本拠地小田原城を守る箱根十城の一つ。1973年から発掘調査が行われ、曲輪、堀、土塁などの遺構が復元整備され、土盛りと芝生によって保存。石を使わない土だけの山城は、全国的にも珍しいという。特に尾根を区切る曲輪の造成法、架橋や土橋の配置など箱根山の自然の地形を巧みに取り入れた作りなどは素晴らしく、国の史跡に指定。歴史的な面、技術的な面が評価され、日本百名城にも選定された。「ドラゴン…」からは歩いて行くことができ、周囲は静寂の世界。「ドラゴン…」命名の由来となった田尻池や北条氏の特長がよく現れた障子堀など見どころは多い。問い合わせは同市観光協会＝（電）055（971）5000。