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こだわり旬の旅

【福井】義経も立ち寄った…歴史のロマン感じる白山平泉寺 美しい苔が一面に

[ 2023年9月3日 14:58 ]

杉木立の向こうに拝殿が見える白山平泉寺の光景。別世界のようだ
Photo By スポニチ

 えちぜん鉄道勝山駅からバスで13分、白山平泉寺(へいせんじ)は500年前にタイムスリップさせてくれた。717年、霊峰白山(標高2702メートル)の越前側登拝口に泰澄大師によって開かれた白山信仰の拠点で、最盛期の戦国時代には6000もの坊院が立ち並び、8000人もの増兵がいたという宗教都市。だが、一向一揆で全山が消失。現在は森閑として境内全体に美しい緑の苔が広がり、杉木立の間から拝殿が見える光景は別世界のようだ。

 平成から始まった発掘調査は全体規模200ヘクタール(東京ドーム43個分)の1%が終わっただけというが、発掘地を歩くと、斜面を階段状に造成した坊院跡や石畳道が残り、増兵たちの息づかいが聞こえてきそう。名所東尋坊はここにいた僧の名前で断崖から突き落とされたことに由来、源義経が奥州・平泉へ逃れる際に寄ったなどの逸話も残り、歴史のロマンにあふれていた。(電)0779(88)1591。

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