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こだわり旬の旅

【長野・野沢温泉】あの人気作家もファンのスキー場 スケルトンキャビンで360度以上の絶景堪能

[ 2023年10月5日 15:59 ]

大空を遊泳するスケルトン使用のゴンドラキャビン(野沢温泉スキー場提供)
Photo By 提供写真

 クラフトジンを楽しんだ後は、東野圭吾の小説「疾風ロンド」の舞台となった野沢温泉スキー場へ。野沢温泉からは徒歩10分ほどで、新しくなった長坂ゴンドラリフトを運行する、床がガラス張りになったスケルトン仕様のキャビン(2台)に乗るためだ。

 同リフトは長坂駅(標高740メートル)―新やまびこ駅(同1400メートル)間を約8分で結び、スケルトン仕様はキャビン80台のうちの2台。10人乗りの普通のキャビンに対し8人乗りで、高さ、幅、窓ガラスともに大きく、床のほとんどが透明。1台乗り越すと次まで最大8~10分かかるため行列ができる日もあるというが、この日は運良く5分ほどで到着。早速、乗り込むと、全面ガラス張りのようで実に開放的。周囲を青空と間もなく紅く色づくだろう山々、下をV字になった杉林やゲレンデが流れていく。快適な乗り心地はもちろん、360度以上の大パノラマに、8分間はあっという間だった。

 キャビンを降りると、そこは2年前にオープンした上ノ平ピクニックガーデン。総面積2・5ヘクタールの敷地内にエーデルワイスやユウスゲなど、600種以上の色とりどりの高山植物や山野草が植えられている。一面にはタンポポに似た黄色い花のブタナが風に揺れ幻想的。ベンチやテーブルなどでくつろげるテラスもあり、その一つでくつろいでいると時間が経つのも忘れそうだ。

 ふと目に入ったのが野沢温泉への道を示す道路標識。4メートル以上の高さに設置されているが、傷があちこちに。聞けば冬にスキーヤーがストックで付けたものだそうで、それだけ積雪があるということ。野沢温泉スキー場ならではの話で、このスキー場、今季は11月25日にオープンする。

 ゴンドラリフト利用料往復2500円など。問い合わせは同スキー場=(電)0269(85)3166。

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