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こだわり旬の旅

【横浜】港町の春を彩る2カ月半の花のリレー サクラ、チューリップ、バラ…色とりどり計60万本

[ 2022年4月10日 19:00 ]

里山ガーデンの大花壇。広大な敷地にいろいろな花がさきみだれ、圧巻だ
Photo By スポニチ

 神奈川県横浜市で花の祭典が始まった。「ガーデンネックレス横浜2022」。サクラ、チューリップ、ユリ、バラ…開花時期の異なる花々をネックレスのように繋いで楽しもうというもので、まさに花のリレー。街中には、よこはまグルメマップ「花味絵図(はなみえず)」と題して、和洋中スイーツなどの“花グルメ”も登場。「花」を求めて港街を歩いた。

 今年で6年目を迎えた「ガーデン…」。会場は約20カ所に分かれ、華麗に咲く花の数は計約60万本。6月12日までの2カ月半、花のリレーに合わせ、会場もバトンを繋いでいく。

 まず訪ねたのが、JR横浜線中山駅からバスで約20分、「ガーデン…」と同時に「里山ガーデンフェスタ」(5月8日まで)がスタートした「里山ガーデン」。横浜市営の植物公園で、東京ドームの約4倍の広さ(20ヘクタール)の園内には、季節の花が180種30万本。中でも圧巻は市内最大級の約1万平方メートルの大花壇。サクラは散り始めていたが、9割が市産というパステルカラーのパンジーやビオラ、ネモフィラ、ラナンキュラスなどが咲き乱れる。

 正面入口のウェルカムガーデンは、今年もタレントで園芸が趣味という三上真史さんがデザイン監修。中央にはクマのキャラクター「ガーデンベア」のブロンズ像が建ち、今年のテーマ「幸せの花景色」にピッタリ。こちらもほっこりとした、幸せな気分になった。

 そんな心をホットに変えたのは、JR根岸線関内駅から徒歩数分、ペナントレースが熱い横浜スタジアム前の横浜公園のチューリップ。こちらは情熱の赤を中心に黄、ピンク、紫色などの鮮やかなビビッドカラーが広がる。その数74種約12万本。今年は冬の低温が続いたため、4月末まで見ることができるという。

 ここから山下公園までは歴史的建造物やオープンカフェが並ぶ日本大通りを歩いたが、道路の両脇を約400メートルにわたって32品種約3万本のチューリップが花回廊として彩る。足を止めた歩道の花壇では、幸運にも市限定の遅咲き品種、ラバーズタウンを発見。ギザギザした花びらが特徴で、白い花びらがピンクに変わるのももうすぐだ。

 横浜港に面した同公園では、春咲き球根を混ぜランダムに植えることで長く花を楽しむ球根ミックス花壇で、チューリップをはじめグラジオラス、スイセンなど色とりどりの花が咲き競う。バックにはコバルトブルーの海、その向こうには横浜ベイブリッジの流麗な姿が浮かび、まさに絶景。花の美しさに花を添えた?形で、今度は爽快感が全身を駆け抜けた。

 同公園など9会場では5月3日から、バラのシーズンがスタート。次はどんな色合いのバトンが渡されるか楽しみだ。

 ▽行かれる方へ 里山ガーデンは相鉄線鶴ヶ峰駅、三ツ境駅からもバスで約20分。車は第3京浜港北ICから約30分。他の施設も含め入場無料。問い合わせはガーデンネックレス実行委員会=(電)050(5548)8686。 

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