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こだわり旬の旅

【静岡市】東京五輪イヤーに完成 静岡のマッッサンが造るウイスキー

[ 2017年9月2日 20:00 ]

20年完成のウイスキーの熟成樽を前に話す中村さん。“静岡のマッサン”の登場だ
Photo By スポニチ

 ビールに続き静岡産ウイスキーもデビューを控えている。静岡駅から車で約40分の郊外にある「ガイアフロー」の「シングルモルトSHIZUOKA」。20年東京五輪イヤーに発売の予定だ。

 全国10番目となる蒸留所を設立したのは中村大航さん(48)。20歳のころウイスキーの持つ多様な味の虜になり、精密部品メーカーの3代目として働く一方、12年(平24)、スコッチウイスキーで知られるスコットランドのアイラ島などへ出掛け9つの蒸留所を見学。旧式の設備で稼働している蒸留所に「これなら自分もできるのでは」と思い、まずは洋酒の輸入卸売業を開始。15年、競売にかけられたメルシャン軽井沢蒸留所の設備一式を落札したのを機に世界でも珍しい薪式の蒸留機器を導入し、10月にウイスキーの製造を始めた。昨年末、樽で予約販売(30〜100万円)したところ、150樽以上を即日完売。市や住民も全面支援の構えで「ウイスキー造りによって静岡市への観光誘客や移住促進につなげたい」と中村さん。今秋から蒸留所の一般公開も予定しており、“静岡のマッサン”がいよいよ始動する。(電)054(292)2555。

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