×

いきなりスペインVSオランダ!前回南ア大会の決勝再現

[ 2013年12月7日 02:38 ]

スクリーンに映し出されたA~D組の国・地域

ブラジルW杯1次L組み合わせ抽選会

(12月6日 ブラジル・コスタドサウイペ)
 サッカーの2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の1次リーグの組み合わせを決める抽選会が行われ、B組にはスペイン、オランダ、チリ、オーストラリアが入った。いきなりスペイン―オランダという前回大会(10年南ア大会)決勝カードが再現されることになった。

 その前回対戦は、決勝史上6度目の延長戦に突入。スペインがイニエスタのゴールで悲願の初優勝を果たしたが、14枚のイエローカードが出されるややラフな展開で論議も呼んだ。16世紀のオランダ独立戦争以来の因縁を持つ両国だけに、今回も歴史的背景も含めて注目を浴びる第1戦となりそうだ。

 前大会王者のスペインは欧州予選でフランスと同組となり、し烈な首位争いを演じたが結局は無敗のままW杯切符を獲得。シャビやイニエスタらバルセロナ勢中心とした華麗なパスサッカーで、高いボールポゼッションによって試合をコントロールし相手を圧倒する。

 スペイン国籍取得したブラジル生まれのジエゴ・コスタ(A・マドリード)も加入し、トーレス(チェルシー)やネグレド(マンチェスター・C)などとのストライカー争いも激化。まだ同代表での出場経験はないが、今季スペインリーグでC・ロナウド(レアル・マドリード)と得点王レースを争っているクオリティーを発揮出来れば、連覇に向け最大の武器を手にしたことになる。

 ストライカー選びはデルボスケ監督にとって嬉しい悩みだが、GKの選択には苦悩されそうだ。正守護神だったカシージャス(レアル・マドリード)はクラブでの出番が激減、欧州CLでは好プレーを見せてはいるが試合勘不足になってしまう懸念もある。控えGKのバルデス(バルセロナ)が今季絶好調なだけに本番でどのような選択をするのか注目が集まる。

 また、前大会の準優勝国であるオランダはロッベン(バイエルンM)、ファンペルシー(マンチェスターU)、ファンデルファールト(ハンブルガーSV)ら主力が健在。課題とされてきた守備陣もファンハール監督が若手を積極的に採用。インディ、デフライ、ヤンマートらフェイエノールト勢が大きな成長を見せており、本大会でも期待が集まる。

 中盤では今季セリエAで快進撃を続けるローマの23歳MFストーロートマンが若手注目株。正確なパスを供給することができ、局面を打開する展開力と左足での強烈なミドルを併せ持つ。また、守備においても存在感を発揮、同代表の攻守におけるキープレーヤーだ。

 攻撃陣には経験豊富なタレントを揃え、中盤から後は若手の台頭により活性化。チームは優勝候補の一角として十分な戦力を持つ。ベテランと若手の力が上手く融合出来れば、悲願の初優勝も夢ではない。

続きを表示

この記事のフォト

2013年12月7日のニュース