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本田 声を荒らげる場面も 移籍後初!前半途中で交代

[ 2013年12月7日 05:30 ]

クラスノダール戦に先発出場し、前半途中で交代したCSKAモスクワの本田(左)

 まさかのリーグ最終戦となった。CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(27)は6日、敵地クラスノダール戦で先発したが、前半38分で交代した。負傷ではなく戦術的な意味合いが強かったが、前半途中の交代はCSKA移籍後初の屈辱。CSKA所属選手としては最後のリーグ戦だったが、不完全燃焼で試合も0―1で敗れた。

【本田13―14年成績】

 明らかに怒っていた。交代を命じられた本田はブ然とした表情でベンチへと下がった。スルツキ監督とは1度も目も合わせることはなく、いったんはベンチへ座り込んだ。だが、すぐさま立ち上がるとチームスタッフの人間に声を荒らげながら怒りのジェスチャー。なだめられて再びベンチに座ったが、10年1月の加入からリーグ戦通算90試合目の出場で最短交代の屈辱を味わった。

 この1試合に懸ける思いはチームの誰よりも強かった。オフ明けの4日。2日のロストフ戦に出場したメンバーは軽めの調整で終えたが、本田だけはフルメニューを消化した。報道陣にも「お疲れさまです」とだけ。7月28日以来となるリーグ2得点目で最終戦を飾るべく、集中力を高めていた。

 だがチーム全体の動きが鈍かった。何度も右サイドを破られ、攻撃はロングボール一辺倒。本田の頭を何度もボールが越えていった。それでも、7分に横パスでFWムサのシュートを演出し、13分には絶妙なワンタッチで縦パスでチャンスをつくろうとしたが、ゴールには至らなかった。スルツキ監督は交代について「守備から攻撃への役割をこなせなかった」と戦術的な理由であることを認めた。リーグ戦はまさかの幕切れとなったが、中3日の10日には敵地で欧州CLプルゼニ戦(チェコ)が控える。CSKAのユニホームもそれで見納め。最後の最後で悔しさを晴らすしかない。

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2013年12月7日のニュース